【実力差が出る!?】救急看護師が教える検温のコツ ①

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皆さんこんにちは
某総合病院の救命救急センターではたらき
家に帰れば育児奮闘中のパパナースHIROです

4月に新人の皆さんは入職され
看護師として働く難しさを実感している頃かと思います

そんな皆さんが避けては通れないのが
必ず毎日実施する
検温

今回からはそんな検温について書いていこうと思います

実は難しい!?新人看護師にとっての検温

検温ってなに?

新人看護師に限らず
部署移動をした後もですが
実は難しいのが
患者さんの観察をすること

当たり前のように部署の先人は
時間内にササっとこなしますが
これが非常に難しいんですよね!?

かくいう私も新人時代に一番緊張したのが検温でした

実力不足が露呈しやすい!?

実際に看護師として受け持ちをもち始めると
先輩から

「これ(異常)はいつから?」

と聞かれ怖い思いをすることがあります

患者さんの観察をするためのフィジカルアセスメントだって
計測した人数が少ないだけあって
異常を異常として認知できるかどうかも怪しい

これが正直なところですよね

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検温の目的

何のために検温をしている!?

医療の特徴に
不確実性
というのがあります

つまり
「絶対大丈夫」とはいえない
ということ「

でも誰だって
誰だって異常なく不測の事態が起きないで退院したい

どんな異常が考えられるのか
どんな症状が出たらやばいのか

それを早期発見・早期介入につなげるのは
非医療者にとっては無理
な話です

その異常がないかどうかの確認をする役割
これがまさに看護師の検温の目的です

つまり
信頼や安心を保証するため
と言えます

できて当たり前の検温

看護学生時代は
バイタルサインの測定を指導者とともに実施しましたよね!?

でも看護師となった今
最初は一人で検温に行っていいんですか?」

と本音が出そうになったんじゃないでしょうか?

まだまだ未熟な観察技術の中でも
勤務時間帯におけるその患者さんの異常に気付けるのは
新人看護師のあなただけです

患者さんたちの異常がないか
確認する責任がある以上

基本的にできて当たり前が求められます

その時に「新人だから」は通用しません

資格をもって現場で働く以上は
「できないです」は恥
というのは肝に銘じてください

大ベテランに限って平気でこういうことを言ってる人がいますけどね

その先輩からは学ぶものはないと思って良いと思います

AI化で看護師は不要

AIが進歩している現代において
看護師の検温はデジタル化できるのでしょうか

見つけてきた症状の総和から
疑われる疾患を導き出すことはできても

患者さんの表情や
話している中で微妙に伝えられるニュアンスを
患者さんから正しく情報収集
することは
機械ではなかなか難しそうです

逆に
得られた情報を統合して
疑われる疾患や異常の判断することは
ある意味AIの方が得意かもしれません

でも
情報を正しく取ること
・必要な情報を漏れなく取ること

看護師の経験に勝るDX化は難しい
と思います

新人看護師が検温の質が低い理由

では看護師の大事な役割といえる

異常に気づくためのスキル

主観的評価に頼りがち

例えば術後の患者さん
傷の痛みはどうなのかを評価します

番号や顔の表情を患者さん本人に評価してもらう
主観的評価
新人さんはこれに頼りがちです

だって、
「自分の観察に自信がないから」
だから
「患者さんがそうやって言ってました」

と言えるのは強いですからね

客観的評価スケールを使いこなせない

皆さんCPOTでご存じですか?
集中治療室や救急の現場ではよく用いられる

疼痛(苦痛)を評価するスケールです。

こういったスケールのいいところは
患者さんの主観とは別の視点で評価できること

患者さんの表情
体の動き
筋緊張

で評価をすることが出来ます

疼痛管理 | 看護roo![カンゴルー] (kango-roo.com)

これは
知っていれば
「CPOT4点なので疼痛コントロールが必要です」
といえるし


知らなければ
「痛がっていて、もぞもぞしてて、顔も歪んじゃうくらいで…」
「痛み止めが欲しいって言ってます」

とごちゃごちゃとした印象を与えます

客観的指標は医療従事者同士の会話の中では
端的な共通言語を使いこなせることは重要になります

異常への感度

私は救命救急に携わっていますので
生命危機に瀕した患者さんに遭遇する機会が
非常に多いです
(異常のある人ばかり搬送されてきますからね…)

でも
新人さんが観察手技で練習をしてきたのは
元気で正常な人ばかり

しかも
友人同士では恥ずかしいということもあり
触診や打診については
練習すらあまりしていません

先輩が教えてくれない

観察手技について
こと細かに習ったという先輩看護師はおそらくあまりいません

それは
習って覚えるものでもない

ということもあるかと思いますが
看護師業界自体に

自分で何とかしろという風潮がある
ことも影響しているでしょう

自分たちも教えてもらってないし
教えられてないから教えられない
これが本音でしょうね

しかし
経験を積む間に急変の兆候を見逃して
患者さんに不利益があっていいわけがありません

最後に

いかがでしたか
看護師にとって観察は
医療の信頼の根幹であるにも関わらず

意外と誰もがしっかり指導を受けたことがない

その一方で
新人時代には必ずみんなが苦労をしている

そのお手伝いができるように
救命救急の最前線で働くボクから

観察のコツをお教えしたいと思います

・看護師になりたての新人さん
・看護学生さん
・実は自信がないベテランさん

そんな皆さんはぜひ
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