【新人看護師必見】それではうまく伝わらない!?できる看護師のやっている報告

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皆さんこんにちは

某総合病院で救急で看護師をしつつ
育児に奮闘中のパパでもある
パパナースのヒロです

今回は看護師の一歩レベルアップシリーズ
第3弾

【新人看護師必見】急変が予防可能
デキル看護師がしている報告

を書いていきます

報告すべきか迷ってしなかった

患者さんの状態が悪化している時
報告をすべきかどうか
必ずしも即決できる症例ばかりではなく

ビミョーなものも沢山あります

ましてや医師が看護師の報告に
あまり耳を傾けようとしないタイプの人だと
躊躇したくなるんですよね…

でも
急変の予防という点からいえば
早い段階で報告が出来なければ
急変は
「起きてしまったけど仕方なかった」
になってしまいます

急変を防げるかどうかが
選択可能だとしたら
だれだって急変は回避したいですよね

報告したけど対処につながらない

状態が悪いのを見つけて
先輩看護師や医師報告できたアナタ

報告をしても
そのヤバさがつたわらなかったら?

急変やその前兆を見つけて
早期発見・早期対処が目的なので
それが出来なければ
アナタの観察自体
全くの無意味だった

と言われても仕方がありません

その際
患者さんはいくら急変の兆候を訴えていても
急変を免れることが出来ない
ということになります

患者状態が悪化しきってから

現在の医療においては
「急変してからどう動くか」
だけでなく
「急変をどう早期発見早期対応で防ぐか」
にも注目が集まっています

これは
「急変の6-8時間前には何らかの記録がされている」
といわれているからです

つまり

急変は予防が可能
ということです

逆に言えば
防げるはずの急変を
手遅れになるまで適切な報告・対応をできず
急変させてしまったら

医療者の実力不足が原因
と言われかねないのです

ましてや
急変の兆候を患者から訴えられていた場合
大きく信用を失うだけでなく
訴訟に発展するケースもあります

急変の発生を知らせる

入院中の患者であっても
急激に悪化するタイミングがあります

仮に徐々に悪化していたとしても
前兆に気付いていない場合

予期しない急変
となってしまいます

急変が発生してしまった以上
できるだけ早期に
改善を図る必要
あります

早期通報をするためのシステムが
各施設ごとにあるかと思います

各施設の緊急対応システムを確認しておきましょう

異常の早期発見を知らせる

急変は起きてしまうものではなく
早く気付いて防ぐもの
これに尽きます

急変はいったん発生したら
患者さんにとっても
家族にとっても
もちろん医療者にとっても
何ひとついいことはありません

看護師の気づき

これが大きな意味を持ちます
●きずきコース

手遅れの報告

●救命の連鎖

急変の前には前兆があることが多い
と先ほど言いました

しかし
その時点で危険信号を正しくキャッチしていなければ
危険を周囲に知らせることはできません

(なんかへんだな…。報告した方が良いかな)

こうやって迷った経験が誰にでもありますよね

仮にリーダーの先輩看護師に伝えていても
適切に医師に報告&対処されなければ
急変は防げません

(なんか変だと思っていたんです)

そんな情けない言い訳は
したくもなるけど
やっぱりすべきではないですよね

危険信号から時間がたち
重症化すればするほど
簡単には回復しなくなります

緊急性が上がれば他の看護師も含めて
1分1秒が命の闘いになってしまいます

早く通報する
これがまずすべき最初の対応です

対処に結び付いていない

危険信号をキャッチしたあなたは
リーダー看護師や医師に報告した方が良いと思いました

まずは合格ですね

でもここからが実は難しいと感じている人も少なくないはず

自分は報告したつもりなのに
そのヤバさが全く伝わらず

経過観察で!!

などと言われてしまい
適切な対処につながらなかった
こんな経験誰にでもあると思います
ではなぜ
報告はしたのに伝わらなかったでしょう

情報がうまく伝わっていない

患者さんの状態悪化を発見して
医師やリーダー看護師に事実を伝えたアナタ

報告をする
という行為はしたので最低限のやるべきことはしましたね

しかし
重症化していることが伝わらなかったり
その緊急性がなさそうと伝わっていれば

誰だって夜中に起きて対応しよう
とは思いません

「報告はしたけど」のため

状態の悪化を見つけても
報告の質が悪かったりすると
適切に対処されないのは前にも書きましたが

時々耳にするのが

先生には報告したんですけど

経過観察って言われて…

こんな報告です

報告の義務を果たした
という思いは伝わってきますが
それで満足でいいのでしょうか!?

明日の朝まで様子が見られるのであれば
「わざわざ電話をしなかったんじゃないか」
そう自分に問いかけてみてください

報告は対処のためなのですから
報告をしたという自分の責任逃れで満足していては
患者さんはいくら危険信号を出しても
助けてもらえません

対処につながらなければ
報告していたって
意味がない

ではどうしたら対処につながるのでしょうか

(I)SBAR(C)

看護師の報告と調べれば
一番に出てくるのはこれでしょう

I(Identity)自分と患者の特定
S(Situation)電話する決断をした悪い状況
B(Background)背景
A(Assessment)アセスメント
R(Recommendaion)提言や要請
C(Confilm)確認


中でも大事なのは
SBAR

SはSituation(状況)


今の状況をだらだら話したくなりますが
電話すると決断に至った
急変につながりそうと判断できる状況は何か

これを簡潔に
話すことが必要だと思います

発熱とともに30回台の頻呼吸が出現して
酸素投与を5LマスクでもSPO2が92%で
呼吸困難感が出てきました

BはBackground(背景)

背景を伝えるときに大事なのは
急変につながりそうな
Killer symptomを漏らさずに時系列で伝える

日中から発熱して、シバリング(振戦)がありました
解熱剤で経過を見ていましたが
21時頃から不穏になってきたのでモニターをつけていたら
SPO2も低くて、呼吸数も早いので酸素投与を開始しましたが
苦しいと言ってSPO2が上がりません

AはAssessment(アセスメント)

アセスメントをするときに大事なのは
確定的なことはわからない
ということです

アセスメントがあっているかどうか
これが大事なのではなく
急変の前兆として認識していること

これを伝えるだけでもいいかもしれません

状況から敗血症性ショックの前兆と考えています
(もしくは)
意識障害・頻呼吸・低酸素があり急変の前兆だと思います

RはRecommendation(要望)

これは私が医師から直接言われたことですが

夜中に電話されると
頭が働いていないときも正直あって
眠すぎて何をしたらいいのか言ってもらえると助かる


私自身も夜勤明けで寝ていて
子供のことで妻から起こされると
ぼーっとしていて
何を言われたんだっけ??
となることがあります

医師に指示を出すなんて
と新人のうちは特にためらってしまう
こともあると思いますが

わたしは逆にこれが抜けているうちは
看護師としてまだまだ未熟
と思ってしまいます

難しければこれだけでも十分です
今すぐ見に来てください

2チャレンジ

報告したけど
コチラの意図が伝わらなかったり
思っていたのと違う対処がなされ
これでは不十分だと思うんだけどな

そう思った時には
もう一回報告をする
自分でダメなら他の人からもいってもらう

2チャレンジが大事といわれています

医師に嫌な気持ちにさせるかもしれない

遅くまでいてさっき帰ったばかりなのに悪い

なんて気を使ってしまうと
怖気づいてしまう人もいますが
急変を防げなければ
その医師にもっと負担のかかる事態に発展してしまう

それを避けるためにも
急変の芽を摘む作業を怠らないことは

賢明な判断と言えます

最後までお読みいただきありがとうございました

シリーズ化して
一歩上のレベルに上がるための
看護師の観察・記録・報告について書いてきました

今後も看護師の皆さんにとってためになる記事を書いていきたいと
思っています

興味を持ってくれた方は
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