救急車の有料化が騒がれていますが
これはウソです
その一方で
救急医療が限界にきている
これは真実です
では
受診控えのリスクがあるのになぜ?
これを見ていきましょう
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医療の限界
コロナで見えた限界
コロナ禍で医療ひっ迫と騒がれるようになりましたが、
これは今でも解決されていません
つまり
病院が受け入れられるキャパは変わらないので
病院にかかる人が増えれば医療崩壊は簡単に起きる
というのが医療崩壊のしくみです
「人のために尽くすべき」の限界
病院の限界
1人受け入れるために何人ものスタッフの手が取られれば
病院としては対応できる患者数はどうしたって減ってしまう
こうなれば経営的には大打撃なので
コロナ患者やその疑いの患者さんは対応したくない
となるのが必然
救急車の限界
病院が救急車を受けられるかは
・救急外来の対応が可能か
・入院になった時に入院するベッドがあるか
・入院に対応するマンパワーがあるか
で大きく変わります
ベッドがあってもスタッフが急変対応していて
新しい患者を受け入れる状況がなければ
それは「新しい患者を受け入れられない」となってしまいます
そうしたら
救急車も一人を搬送するまで
次の患者対応はできない
ので
助けられる命に救急車を出動させたくても
出せる車も人もいない
救急車だって限界
救急医療を維持するために
救急外来では帰される患者
コロナ禍を例に挙げて説明をしましたが
高齢者の増加は
医療を受けたい人の増加
そして
誰もが医療を合格点以上のサービスを受けたい
と思うからこそ
質が悪い医療は許してもらえません
「患者によっては症状がよくなっていないのに」
「家でこんな状況で帰すのか」
と激怒される患者もいますが
救急外来で対応できる検査も限られるし
医療的な介入が不要であれば
(薬飲んでよくなるのを待つだけなど)
入院したいといくら言ったって
入院はできません
救急車が医療崩壊の原因!?
日本の救急車は無料
にもかかわらず
日本の救急隊員は日々研鑽を積んでいて
かなり高質のパフォーマンスを維持しています
高級レストランの料理が
無料で食べられたら
高級レストランに誰でも利用できるようになる
すると稀少価値は下がるし
高級料理を食べるうれしさも減退する
日本の医療も救急車が無料であるように
慈善事業という幻想を持たせてしまっていることが
医療を受けたい人は増え
各個人が低額・高質な医療を求め
結果的に
ニーズに応じきれないくらいなら救急車を断る
これが医療崩壊の構造です
「救急車有料化」現象は全国に波及します
いかがだったでしょうか
「救急医療は最後のとりで」
であり
「平日は仕事だし
休日夜間も空いているから行っちゃおう」
「辛いんだから何とかしてくれ」
これにこたえる為には
医療の付加価値を求めるならば
それなりの費用を払わなければいけない
これがアメリカの常識です
そして日本も少なからず
必要不可欠でない救急受診した人には
追加費用を負担していただくのも
必要なんだと思います
さいごまでお読みいただきありがとうございました
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